本日、5月19日(月)になってしまいました。
私の不注意で、ゴールデンウィークの最終日5月6日(火)に卒業生とポタリング中に自転車事故を起こしてしまいました。港区の名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」を自宅(日進)から卒業生と一緒にめざし、お花に囲まれて、ツーショットの写真を撮ったり、スペシャルランチを食べた後、岐路の途中で自分の急ブレーキを握ってしまい、頭から転倒、かなりの出血と共に、鎖骨骨折をしてしまいました。事故直後にはこのような事態になっているとは思っていなかったのですが、救急車で運ばれ、翌日にはかなり鎖骨あたりが痛みました。
最終的には、9日(金)午後3時30分に病室を出て、午後7時30分に病死に戻ってくると言う、4時間ほどの大手術になったようです。担当医の先生の手際よい、適切な処置によって、鎖骨はしっかり接合することができたようです。さすが、全身麻酔での手術でもあり、翌朝までかなりハードな(痛い)状況を過ごしました。手術の時間は1時間か1時間30分ぐらい、1泊2日で帰られるでしょうと、担当の先生は話されていたのですが、結果的にはなかなか難しい手術になってようです。結局、翌日土曜日ももう一泊宿泊し、翌日の10日日曜日の午後2時に、無事に退院することができました。
あれから、1週間、頭は、イスラムハットを準備して、三角巾もつけて、過ごしました。昨日まで、土曜日と日曜日、家内に運転をお願いして、清里まで出かけ、秋に出版の予定をしている「インタープリタートレーニング」の編集会議を行ってきました。少し、ハードな二日間になったので、手術後の状況が少し心配になっていました。
しかし、本日、担当医の外来診察があり、レントゲンを再度受け、手術後の様子も問題なく、手術後のあとに残り糸も無事に抜いてくださいました。手術から10日間たち、なんとか日常生活が送れる体になったことに、いろいろな方に感謝です。
日々の生活をすべて介助してくれている家内はもちろんのこと、適切な手術をしてくださった医師団、その手術をサポートしてくださった麻酔の方、看護師さんたち、夜を徹して加除してくださった看護師さん、事故当時、救急車を呼んでくれた卒業生、車で通過中で止まってティッシュなどで応急手当をしてくださった方、授業をサポートしてくださった学科の先生、TAのスタッフ、そして、ゼミをはじめ多くの学生たちの支援、きりがないほどの方々の支援のもとで、今日までの治療にあたることができました。研究会等では、JIEL研究員の皆さんにも、多くの支援をいただきました。
感謝感謝の日々でした。
2014年05月19日
2014年05月05日
学部生とのファシリテータートレーニング(2泊3日)を終えて
ご無沙汰です。
本日まで、この連休期間2泊3日(5月3日〜5日)のファシリテーター・トレーニングを実施してきました。対象は、南山大学人文学部心理人間学科専門科目で、学内授業を前後に数回挟みながら、2泊3日の集中合宿を行いました。受講生は、31名(5〜6人からなる6グループ)でした。スタッフは、津村と、同僚の中村先生と二人でした。
プログラムは、テキスト「人間関係トレーニング」と「プロセス・エデュケーション」を使ってその中の要素を、3日目の午後に、グループ外の学生を対象にワークやレクチャーなどをして、理解してもらうというプロジェクトグループを体験することでした。セッションとしては、8セッションぐらいあり、その中の6セッションは、他のグループから、また他のグループにファシリテーターとして派遣し、ファシリテーター体験をしながら、ファシリテーターのするファシリテーションのありようについて学ぶ合宿でした。グループを成長させることの取り組みも、また自分自身の取り組みも、またファシリテーターとしての学びをしようという、むちゃくちゃぜいたくなプログラムです。
その中で、津村も学生の体験からの学びを聴きながら、たくさんの学びをいただきました。それらを整理したり、気づきを図示したりしたのが、下図の3枚です。少しだけ紹介させていただきます。
一枚目は、初日のプログラムの中で、学生のふりかえり&わかちあいから聴かせていただいた内容から構成されています。一つは、タスクプロセスの視点からの気づき&学びと、メインテナンスプロセスからの気づき&学びがたくさん聴かせてもらえたことです。これらは、右にタスク、左にメインテナンスの気づき&学びを書き出しています。

そして、次のセッションでは、6グループのファシリテーターから気づき&学びを聴くことができました。それらは、Fマークで記しています。
F:課題が始まる前に、今何をしているか?メンバーに尋ねた。意図は、ファシリテーターにはわからなかったので、ただ知りたくて聴いたのですが、それがメンバーにとっても、有益で、自分たちのことを確認する機会になったとのこと
F:メンバーから質問されたときに、合間に応え、意思表示を明確にしなかったので、いつまでもファシリテーターに対して説明をすることにメンバーは時間をとり続けることになってしまったこと
F:コンテントに入っているかどうかについて自覚していること
F:コンテントに夢中になり、プロセスに光を当てられずにいたこと
F:意思決定するための後押しを意図して、決めることの再確認「これでいいのですか?」とをしたこと
F:どこに経っているか?意識してみることは大切であること:プロセスVSコンテント、グループVS個人、メンバーVSファシリテーター
などでした。初日にして、学生のすばらしいふりかえりでの気づき&学びに圧倒されました。
そして、翌日には、E.シャインのORJIモデルを紹介し、この視点で、ファシリテーターのありよう(内的なプロセス)を振り返ることをしました。このふりかえり&わかちあい&全体インタビューでも、たくさんの気づき&学びを聴かせてもらいました。

特に、観察に関して、いかに見方がそれぞれによって違うか、この異なる視点の多様性に多くのファシリテーターやメンバーが気づくことができたようです。また、一連のORJIモデルの流れもかなり意識して読み取ることができるようになっているようです。その中で、津村が、E.シャインの10の原理のうち4つの原理をかなり明確に抽出することができたように思いました。
それらは、以下の4つの原理です。上図の中からそのメッセージを見つけ出してみてください。
○無知へのアクセス!
○目の前の現実との接触を保て!
○あなたのすることはどれも介入である!
○常に、クライエントの力になろう!
そして、このORJIモデルを説明しながら、以前から考えていたフィードバックのモデルがくっきりと浮かび上がってきました。それが、下図です。

まさに、評価せず、Iメッセージで伝えることを明確に示すことができるモデルだと考えています。
それは、観察した他者の行為をまず記述して、その行為から感じた気持ちを表明し、その気持ちに続いて考えたこと、頭の中をよぎった言葉を語ることで、他者の行為のインパクトを私メッセージで伝えることができると考えられます。そして、さらなる影響として、私が考えたこと(思考や判断)から生まれた私の行為を語ることです。これらのことを適切に表現することで、十分なフィードバックを送ることになり、かなり効果的なフィードバックになるのではないでしょうか?
以上、3点の図が、学生と共に体験し学ぶことができた代表的なことです。もちろん、学生のみなさんには御礼の気持ちで、上から2枚はプレゼントさせてもらいました。少しでも、読者の方にお裾分けをしたくて、ここに書くことにしました。また、いろいろなご意見をお聞かせください。
※写真の撮影が夜で、照明の関係で、あまりきれいに撮れていないことが残念です。チャンスがあれば、いつか差し替えます。
本日まで、この連休期間2泊3日(5月3日〜5日)のファシリテーター・トレーニングを実施してきました。対象は、南山大学人文学部心理人間学科専門科目で、学内授業を前後に数回挟みながら、2泊3日の集中合宿を行いました。受講生は、31名(5〜6人からなる6グループ)でした。スタッフは、津村と、同僚の中村先生と二人でした。
プログラムは、テキスト「人間関係トレーニング」と「プロセス・エデュケーション」を使ってその中の要素を、3日目の午後に、グループ外の学生を対象にワークやレクチャーなどをして、理解してもらうというプロジェクトグループを体験することでした。セッションとしては、8セッションぐらいあり、その中の6セッションは、他のグループから、また他のグループにファシリテーターとして派遣し、ファシリテーター体験をしながら、ファシリテーターのするファシリテーションのありようについて学ぶ合宿でした。グループを成長させることの取り組みも、また自分自身の取り組みも、またファシリテーターとしての学びをしようという、むちゃくちゃぜいたくなプログラムです。
その中で、津村も学生の体験からの学びを聴きながら、たくさんの学びをいただきました。それらを整理したり、気づきを図示したりしたのが、下図の3枚です。少しだけ紹介させていただきます。
一枚目は、初日のプログラムの中で、学生のふりかえり&わかちあいから聴かせていただいた内容から構成されています。一つは、タスクプロセスの視点からの気づき&学びと、メインテナンスプロセスからの気づき&学びがたくさん聴かせてもらえたことです。これらは、右にタスク、左にメインテナンスの気づき&学びを書き出しています。
そして、次のセッションでは、6グループのファシリテーターから気づき&学びを聴くことができました。それらは、Fマークで記しています。
F:課題が始まる前に、今何をしているか?メンバーに尋ねた。意図は、ファシリテーターにはわからなかったので、ただ知りたくて聴いたのですが、それがメンバーにとっても、有益で、自分たちのことを確認する機会になったとのこと
F:メンバーから質問されたときに、合間に応え、意思表示を明確にしなかったので、いつまでもファシリテーターに対して説明をすることにメンバーは時間をとり続けることになってしまったこと
F:コンテントに入っているかどうかについて自覚していること
F:コンテントに夢中になり、プロセスに光を当てられずにいたこと
F:意思決定するための後押しを意図して、決めることの再確認「これでいいのですか?」とをしたこと
F:どこに経っているか?意識してみることは大切であること:プロセスVSコンテント、グループVS個人、メンバーVSファシリテーター
などでした。初日にして、学生のすばらしいふりかえりでの気づき&学びに圧倒されました。
そして、翌日には、E.シャインのORJIモデルを紹介し、この視点で、ファシリテーターのありよう(内的なプロセス)を振り返ることをしました。このふりかえり&わかちあい&全体インタビューでも、たくさんの気づき&学びを聴かせてもらいました。
特に、観察に関して、いかに見方がそれぞれによって違うか、この異なる視点の多様性に多くのファシリテーターやメンバーが気づくことができたようです。また、一連のORJIモデルの流れもかなり意識して読み取ることができるようになっているようです。その中で、津村が、E.シャインの10の原理のうち4つの原理をかなり明確に抽出することができたように思いました。
それらは、以下の4つの原理です。上図の中からそのメッセージを見つけ出してみてください。
○無知へのアクセス!
○目の前の現実との接触を保て!
○あなたのすることはどれも介入である!
○常に、クライエントの力になろう!
そして、このORJIモデルを説明しながら、以前から考えていたフィードバックのモデルがくっきりと浮かび上がってきました。それが、下図です。
まさに、評価せず、Iメッセージで伝えることを明確に示すことができるモデルだと考えています。
それは、観察した他者の行為をまず記述して、その行為から感じた気持ちを表明し、その気持ちに続いて考えたこと、頭の中をよぎった言葉を語ることで、他者の行為のインパクトを私メッセージで伝えることができると考えられます。そして、さらなる影響として、私が考えたこと(思考や判断)から生まれた私の行為を語ることです。これらのことを適切に表現することで、十分なフィードバックを送ることになり、かなり効果的なフィードバックになるのではないでしょうか?
以上、3点の図が、学生と共に体験し学ぶことができた代表的なことです。もちろん、学生のみなさんには御礼の気持ちで、上から2枚はプレゼントさせてもらいました。少しでも、読者の方にお裾分けをしたくて、ここに書くことにしました。また、いろいろなご意見をお聞かせください。
※写真の撮影が夜で、照明の関係で、あまりきれいに撮れていないことが残念です。チャンスがあれば、いつか差し替えます。