2014年07月28日

易経に学ぶファシリテーション(04)

■グループの変化モデルに四季をみる■

 (03)の記事の中で、グループの中にも春夏秋冬があると書きました。グループの変化の流れを「グループの誕生から死」という表現で表すことがあります。グループ体験を重ねていくと、グループのメンバー間の関係、またグループの生産性(目標達成の度合い)の変化などいろいろな視点からグループの変化を捉えることができます。また、機会があれば、いやこのシリーズの合間に「個とグループの変化モデル」といったシリーズも書かなければと思い始めました。こちらは、このシリーズがもう少し落ち着いてから書きます。

 と言いながら、読者の方々に比較的知られているのはタックマンのモデルでしょうか?
 タックマン(Tuckman,1965)は、小集団の発達に関する50ほどの研究をレビューしています。そして、グループの現象を社会的または対人的な視点によるグループの構造と、相互作用の内容としてのグループの課題に関する動きとの二領域から分類を試みています。その結果、一般的な発達段階として4つの位相を見いだしています。彼は、これらの位相を簡潔に「形成(forming)」−「混乱(storming)」−「規範化(norming)」−「遂行(performing)」として記述しています。きっとこうした位相を考えると、グループにも季節があるといえるのではないでしょうか?

 さて、この変化の捉え方として、易経では「変易・不易・易簡」という視点をもつことを教えてくれています。これも、グループ体験を扱うファシリテーターにとってとても大切な極意です。

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posted by つんつん at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 易経とファシリテーション
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