2012年11月20日

「あなたも今日から名ファシリテーター!」研修をやって来ました!!

2012年11月19日(月)午前8時20分から午後5時20分まで、たっぷりと時間を使ったファシリテーター一日研修を行ってきました。

日曜日の日本ファシリテーション協会中部支部の2012イベントをゼミ学生とともに企画・実施して懇親会も遅くまで参加した翌日、朝が早く、飛び起きて、研修会場の名古屋大学付属病院に出かけました。

参加者は、総勢46名。8グループで構成し、研修を行いました。
目的としては、『各部署において看護継続教育を企画・実践できる人材を育成する」ことでした。

企画書からの抜粋ですが、
一般目標として、1.体験から学びを深める教育ファシリテーションについて修得する。2.体験演習を通して、チーム活動に効果的なファシリテーターの態度やスキルを学ぶ。
行動目標としては、1.教育ファシリテーションについて、その特徴を述べることができる。2.体験学習の有効性を述べることができる。3.体験学習のプロセスを述べることができる。4.ファシリテーターとしての態度とスキルを述べることができる。

果たして、どこまで達成できたでしょうか?すべてクリアされていることを願うばかりです。もちろん、テキストは、「プロセス・エデュケーション 学びを支援するファシリテーションの理論と実際」(金子書房)です。

スケジュールの概略を紹介しておきます。
8:40
○オリエンテーション:研修のねらいとスケジュール
○導入:人間関係におけるプロセスを理解する
 ※実習「同心円実習」
 ※小講義「関わりに影響を与える視点:コンテントとプロセス」 <テキスト第2章&第5章>
9:40
 休 憩
9:50
○体験から学ぶ「ラボラトリー方式の体験学習とは」の小講義 <テキスト第1章>
○チームで仕事をする時に起こること−プロセス−に気づく <テキスト第9章&第10章>
10:10
 ※実習「ナースをさがせ」体験とふりかえり
 ※結果と成果の発表:8グループの内、4グループが3問正解でした。
 10:50
 ふりかえり用紙の記入
 11:15
 分かち合い
 11:40
 インタビューとコメント
12:00
 休 憩
13:00
○実践トレーニング1
 ファシリテーター体験、メンバー体験、オブザーバー体験を通して、グループ・ファシリテーターのありようを学ぶ
15:45
○実践トレーニング2
 ファシリテーター役とオブザーバー役を交代して、再度繰り返す

 テキスト<第3章&第4章>

17:00
○実践に向けて:今日一日をふりかえる
 ※メモと分かち合い
17:20

本日(11月21日)、研修のアンケート結果をいただきました。今回の研修で学んだことについてたくさんの記述がありました。取捨選択してとも思ったのですが、それぞれ捨てがたいので、アップさせていただくことにします。

==========参加者の声から==========
・テーマに基づいた話し合いをする中でそれぞれの役割、ファシリテーターについて効果的な態度、働きかけ、留意点などを考えることができた。
・ファシリテーターの役割はひとつではないこと、介入方法はいくらでもあることを学んだ。
・グループワークの中で役割分担や自分の傾向についても知ることができた。
・ファシリテートするということ(意味)の再確認をした。司会と同じ意味ではない。
・ファシリテーターとしての役割の多様性を学ぶことができた。チームを導くことは様々でメンバーによって変わることが分かった。
・ファシリテーターの存在で話し合いがスムーズにいき、目標達成に向かっていくと思ったので部署でも生かしていきたい
・グループワークが多く同じ経験を通して学びを共有できたのでよかった。先生もファシリテーターとして、グループの意見を尊重し出た発言から色々教えてくださったのが印象的だった。
・カンファレンス、係会、学習会などでファシリテーターとして働きかけられるといいと思う。頑張りたいと思う。
・ファシリテーターにはいろんな形がある。いずれにしても目標を見失わないようにしてグループ全体を導いていけるようにする必要がある。
・ファシリテーターはその話し合いの場をコーディネートする人であり、参加する人の特徴や反応を見てファシリテーターとしてのポジションを判断しなければいけない。
・全員の意見を引き出し、深めていけるような言葉かけや雰囲気づくりが大切だと思った。
・今後もカンファレンスなどの話し合いではよい雰囲気づくりを大切にしたい。
・ファシリテーターの模範体験を通し柔軟な姿勢を持ち先入観をもたずにメンバーの意見に耳を傾けることが大切であることを学んだ。
・部署の係会活動の中で、メンバーの意見を尊重しながらよい雰囲気づくりに心掛けたい。
・日常業務などグループワークやカンファレンスなど、ファシリテーター的な役割をすることがあった。進行の方法については漠然としていたが、今回の研修により方法やポイントを知ることができたため、次の機会に活用できるのではないかと思う。まずは具体的に答えやすいような質問の仕方や“チェックイン”を試してみたいと思った。
・ファシリテーターとしての立場役割がわかった。メンバーも含め何を目標にしているのか明確にし、道筋を考えなくてはいけない。またメンバーそれぞれの役割を認識しながらファシリテーターはその時々で立場が変化することが分かった。今後はカンファレンスや事例検討の場で役立てたい。
・自分の個性を生かしたファシリテーターになれるよう努力が重要であること。
・グループの特徴をつかんで、そのグループにあった働きかけをしていく事も大切だなあと感じた。
・ファシリテーターの役割が理解できたと思う。実際の現場でもファシリテーションができるといいなあと思いました。
・グループ活動のプロセスの中には行動だけでなく、思考や感情が含まれておりこの内容を振り返ることで自己や成長につなげられることを学んだ。
・ファシリテートすることにおいてグループの特徴をよく見て関わり方を変化させることが課題達成には重要だと学んだ。
・グループ活動においてメンバーの相互作用によって、役割を調整することができるということがグループ活動を円滑にすることを学んだ。
・ファシリテーターとして役割をかみ砕いて学ぶことができた。
・ファシリテーターはその時の位置、立場を判断しテーマをかみ砕いてその場の特徴をとらえて目標に向かっていく必要性があると感じた。
・位置づけされたファシリテーターはないと思うが、方向性をもって意見できるようにしていきたいと思う。
・自分のリーダーシップコミュニケーションの特徴を改めて考えることができた。
・ファシリテーターで大切なことは目標を明確にして軌道修正しながら結論に導いていくことだと思った。病棟でのカンファレンスなどで今日学んだことを活かしていきたいと思う。
・日々のカンファレンスにおいてファシリテーターとして目標達成に向かえる話し合いにできるように働きかけていきたい。
・ファシリテーターはメンバーが学びを深めていけるようリーダーシップを発揮し、全員が発言できるよう声をかけるなど気を配っていく事が大切だと分かった。
・ファシリテーターはグループ内の進行役でもあり調整役でもあり様々な役割を担う人だと感じた。テーマを与えられてから自分なりに話し合いをどう進行するのか組み立てて言語化していくむずかしさを感じた。
・今後カンファレンスや係活動内でもファシリテーターとして活かしていけたらいいなと思う。よい意見はもちろん悪い意見・改善点も言いあえる話し合いのファシリテーターとしての役割を果たしたい。
・他職種カンファレンスや指導の時に意見を言うだけでなく客観的に見て必要な介入ができたらいいなと思った。雰囲気作り(意見の言いやすい)が大切だと思った。
・議論を行う時にファシリテーターの役割を頭に入れて行うとより有効な議論を行うことができると思った。他者の意見をしっかり聞き、よい雰囲気を作る。自分の意見を持つことも必要だと思った。
・ファシリテーターは全体をみる視点がないといけないと思った。プロセスを把握しどのようにアプローチして方向付けしていくか。今回の研修の中ではファシリテーターができなかったので今後実践してみて自分の課題を見つけ出したい。
・グループの雰囲気や話し合いの流れはメンバーや議題で大きく変わり、それに伴いファシリテーターの役割や立ち位置も変わってくる。それを見極めて状況に応じて対応が必要。話題だけでなくプロセスをみる必要がある。
・ファシリテーターは様々な形がありその時々で役割や立場が変わる。グループメンバーとしてリーダーとしてそれぞれの立場を意識した話し合いの参加が大切。
・ファシリテーターがどのような動きをするか、又、客観的にどのようにチームを見るのか学んだ。病棟の様々な会議などの中でメンバーがどのように意見を引き出せるのか行動していきたい。
・ファシリテーターの役割と具体的な関わり方を学ぶことができた。その中でもプロセス・関係性への気づきは重要である事も理解できた。
・自部署で行われるカンファレンスなどで後輩の意見を引き出せるようにファシリテーション技術を活用したい。
・ファシリテートは何かなと今回の研修に臨みました。とても重要な役割であり導き方一つで方向性も変わってしまうと思います。いかに意見交換が十分にでき、それをうまくまとめる事ができるかを学びました。
・ファシリテーターに苦手意識を持っていましたが、今回の実習を通して具体的方法を学ぶことができ勉強になりました。
・グループメンバー一人一人の様子をよく確認すること、中立な立場で命令ではなく問いかけをすること、プロセスが大事、うわべの言葉だけでなく、考えや思いを大事にする。
・病棟での自分の役割からファシリテートの重要性を再確認できました。
・ファシリテーター・オブザーバーを今後のカンファレンスや会議でやってみて(今もやっているが)振り返り、フィードバックしてみたいと思った。
・ファシリテーターの役割を知ることができました。自分自身は目に見える問題にばかり目がいってしまうので、もっといろいろな方面だったり、他者の意見に耳を傾け取り入れていきたいと思いました。
========== 以 上 ==========
posted by つんつん at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | クックパッドforプロエデュ

2012年10月22日

本日、愛知医科大学実践研究センター主催「感染看護」認定看護師研修「リーダーシップ」を行ってきました!

本日(2012年10月22日月容疑)、午前9時より、愛知医科大学看護実践研究センターにて、「感染看護」認定看護師の講座共通科目『リーダーシップ』の授業を担当してきました。
それも、午前9時から午後5時50分(実際には午後6時ぐらいまで)の丸一日とっても長い研修でした。
以下のようなプログラムを実施しました。もちろん、用いた実習教材の3つとも、「プロセス・エデュケーション」(金子書房)に掲載している実習すべてです。

研修最後に、何か、参加者とともにやり遂げたような充実感を味わうことができました。
あたかも「プロセス・エデュケーション」出版記念の研修であったようです。

DSC00742.JPG

==========
ねらい
  リーダーとして
・チームで仕事をする過程で起こるプロセス(自分や他者の動き、コミュニケーション、特に、リーダーシップありよう、意志決定など)に気づき、プロセスに働きかける。
・メンバーの成長のための効果的なフィードバックを相互に行うことを実践し、チームと個人の成長を考える
・日常現場から学ぶために、「体験から学ぶ」ことを理解する

9:00
1.人間関係の2つの視点
  ・小講義『人間関係とは』・『コンテントとプロセス』

2.ファシリテーター型リーダーとは
  ・小講義『リーダーシップの2つの機能』『コントロールとファシリテート』

3.「チーム活動」(問題解決実習)から学ぶ(1)
・ チームで実際に仕事をする過程で起こることに気づく
・ 自分のリーダーシップの働きに気づく
(1)導入
(2)実習「ナースをさがせ」の実施
(3)結果の報告と正解発表
(4)ふりかえり用紙記入
(5)わかちあい
(6)インタビューとコメント
小講義「HOHARIの窓」
12:10 
昼食&休憩
13:00

小講義「体験学習の循環過程」
小講義「ファシリテーター型リーダーとは」

4.「チーム活動」(ブロックモデル)から学ぶ(2)
・チームで実際に仕事をする過程で起こることに気づく
・プロセスに気づき、そのプロセスに意識的に働きかける
(1)導入
(2)実習「ブロックモデル」の実施
(3)課題の審査
(4)ふりかえり用紙記入
(5)わかちあい
(6)インタビューとコメント
小講義「効果的なチーム活動の要素は」
15:00
休 憩
15:10

5.「チーム活動」(コンセンサス実習)から学ぶ(3)
・コンセンサスによる集団決定の過程を通して、メンバーの考え方や価値観に気づきながらお互いの理解を深める
・プロセスに気づき、そのプロセスに意識的に働きかける
(1)導入
(2)実習「プロジェクト・リーダー」の実施
(3)結果の発表
(4)ふりかえり用紙記入
(5)わかちあい
(6)インタビューとコメント
小講義「リーダーに求められるものは→『内省的実践家なれ!』」
17:50
感想を書いてもらいました。
また、みんなで記念写真もとりました。

参 考WEB:つんつんの体験から学ぼう!:http://www.nanzan-u.ac.jp/~tsumura/
日本体験学習研究所(JIEL):http://www.jiel.jp/

参考文献:津村俊充(著)(2012) プロセス・エデュケーション―学びを促進するファシリテーションの理論と実際―、金子書房

※参加者の方の感想コメントより
・話の内容に1日を通して、興味を持ち続けるように進行していただきました。
・実習(グループワーク)の順番、フィードバックの仕方、それに関したパワーポイントの使い方など、非常に勉強になりました。
・リーダーについて、PMの考え方を学ぶことが非常に役に立ちました。
・不利帰りを行う音や自分の意見を(相手の評価)、本人の前で言うのは、抵抗があるが、仕方がないことでもあると感じた。そうすることで、よい関係を築けるのだと思います。リーダーシップは相手によって変動することを再認識しました。
・目に見えない関わりが、グループワークを繰り返していくと、おぼろげながら、何が起こっているのか気づくことが増えてきました。自分のかかわり方に違う面があることも気づきました。40歳での新たな発見は貴重です。大事にします。
・まずは、人間関係とは何ですかの問いに、出会い、かかわりから始まるということは、文字にしてみて、少し驚いた。また、自分が育つことは思っていたが、相手が育つという感覚も斬新であった。
・多方面から観ることが大事とわかっていても一方的な見方しかできていない自分に気づくことができた。
・最後にプロセスがはなせる金木は私を豊かになるチャンスだと思った。他の言い授業でした。眠くなかった。ありがとうございました。
・今日はグループワークをして、自分の特性(性格)を少し知ることができた。今日は、グループに貢献できたか?できなかったという思いがあり、反省しています。
・自分の特性を知り、どうするかが今後の課題かな?
・色がでは、リーダーシップがとれていると思ったが、実はとれていなかった?と思いました。
・これからリーダーシップがうまくとれるように、自分の特性を知り、学んだいきたい。
・本日の内容を体験するのは初めてで最初は4つの不安で、グループワークも戸惑いましたが、回数を重ねていく内に、自分へのフィードバックを素直に受け止めることができるようになりました。
・いろいろな意見交換を行い、結束力が生まれ、よい人間関係性が生まれることを理解しました。
・今日の授業を受けて、リーダーシップには様々あることがわかった。実習を通して無意識に様々なリーダーシップをみんながとっていることがわかった。
・自分がリーダーシップをとれないとは思っていたが、みんなに意見をもらって、新しい自分に気づくことができた。
・同じグループにおいてもみんな様々な役割をしていて、おもしろかった。
・いろいろなグループで試してみたいと思った。ありがとうございました。
・自分の意見をまとめ伝わるように伝えることが苦手です。しかし、自分が体験していることを理解すること、そこから自分がどうしていくといいのか、少し理解できました。こんなに自分の意見を発言したことはなかったし、問いに対して自分の意見をまとめることもできずにいるこtがお多かったけれど、自分の体験していることを考えると、自分のもっている思いが見えたように感じます。自分を少し肯定することができたようです。
・津村先生も一日お疲れさまでした。一日3つの演習は疲れましたが。グループはかなり成長しました。「わかちあい」では、自分の知らない面もわかり、今後の課題となると思いました。また、グループの人の内面も少しわかったように思いました。
・今日、授業前は、丸一日リーダーシップのじゅぎょうつらいなと思ってました。でも、先生の授業は、話し方が上手で飽きず、引き込まれていく感じで楽しく受講できました。
・演習でグループワークすることで、今まで気づかなかった自分に気づくことができました。今後、r-だーシップをしていく上で、活用したいと思います。一日ありがとうございました。
・リーダーシップの授業は受けたことがありましたが、これだけ長い時間(回数)課題をやったのは初めてでした。以前の自分と比べると、リーダーシップの傾向も変わっているようで周囲からの意見を聞くことで、その違いや新しい課題に気づくことができたので、とてもよかったです。そして、楽しかったです。
・先生一日中、大変だったと思います。本当にありがとうございました。
・5コマ通しでしたので、つらいだろうなと覚悟してきたら、楽しい講義で本当によかったです。今回の学びを通じて、人間関係が人と人とのつなぎ成長を宇anガスのだと改めて実感しました。また、人の話を聞くこと自分の考えを伝えることの重要性とプロセスを考えて実践していくことの意義を学びました。
・グループを引っ張る人がリーダーだと思っていたが、陰で支える人もリーダーであることに気づきました。
・実際のワークショップのようなもので、体験することで自分の存在を認知することができました。また、自分が人とどう関わっているかもわかった。職場に戻ったらぜひやってみたい。
・楽しい学習でした。
・自分の行動が皆にどのような影響をおよぼしているのか、実際い言っていただくことで、自分のふりかえりになると共に、力を頂いた気分となりました。
・人間関係は生きていくためには、必要なものである。自分と他者のよい関係を築ける努力は必要です。よい体験をさせて頂きました。
・ゆっくり本を見させていただき、学びを深めていきたいです。
・グループワークが朱の講義でとても楽しかった。回を重ねるごとに、チーム力がついて、信頼関係が深まっていくことがを感じた。
・チームをまとめていくためには、P機能とM機能のバランスが大切であることがわかり、後半では、メンバー一人ひとりがそのことを意識して取り組んでいたと思う。
・施設に戻ったら、教育プログラムに取り入れていこうと思った。
・今日のリーダーシップの授業では、日常学べないようなコンセンサス実習やブロックモデル実習が経験できた。ブロックモデルは、人に伝えることの難しさや相手に伝える、チームで活動することの注意点などを見いだせた。
・コンセンサス実習では、聴くことの大切さ、P,M的な他者との関わりを考えて行え、今後の自分の活動を行うにあたって、とても影響を受ける子tができた。
・先生の本を読みもっと知識を深めたいと思った。
・すごく興味深く楽しい授業でした。ありがとうございました。
・今日の講義では、人から自分がどうみられているのか、恥ずかしいことではあるけれど、知ることができてととてもよかったです。グループで話せば話すほど、それぞれの個性が出て、わかり合えた気がします。
・リーダーシップとは、私の中で、Pの項目であることがりーだーしっぷだと思っていたので、考え方や自分の動き亜kたに対する考えが変わりました。
・グループでは、わかちあいの時間がはじめはとても苦痛だったけど、他の人がどう思っているのか知ることができてよかった。楽しいグループワークができました。
・楽しかったです。はじめは、どうなるのかと思いましたが、3回目のグループワークを体験することでメンバー全体の変化がわかりました。遠慮なく意見を言えるようになっており、変化に驚きました。また、自分へのコメントにも驚きました。詳しくはレポートに書かせて頂きます。ありがとうございました。
・最初は、“何をやるのか”と不安でしたが、実習を通して、順序追って学んでいくことができた。
・リーダーシップは、人に率先して意見を述べて、まとめていくことだと思っていたが、メインテナンス的な機能もあることを知った。
・こんかいやった3つの実習はとてもためになった。
・授業の進行もおもしろく、その中にもリーダーシップの考えkたが取り入れられているのではないかと思いました。3つの課題を行うことで自分が他者に与えている印象は自分のももっているものと異なってくるのだと改めて知ることができました。
・今日の授業で多く学んだ。リーダーとは指示する者だけではないとは感じていましたが、理想のリーダーシップを自分の中に作ることができました。
・3つの実習を行い、グループ全体の役割、考え方について変わった。お互い少しずつリーダーシップについての役割について学んでいけた結果だと思いました。
・3つのグループワークは、どれも初めてであり楽しかった。今日のグループワークで、他者の意見を聞くこと、またそれらの意見によりさらにコミュニケーションが広がっていくことが実感できた。
posted by つんつん at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | クックパッドforプロエデュ

2012年10月21日

『プロセス・エデュケーション』刊行から初の研修でした!

拙書「プロセス・エデュケーション」の出版後、初めての研修でした。実習教材は、いずれも「プロセス・エデュケーション」に掲載した実習を用いました。

平成24年度シニアコース講座 KO130 「グループ・アプローチ」というタイトルの研修でした。
参加者は、13名でした。スタッフの2人がグループワーク観hあご参加してくださり、5人組の3グループで実習を行いました。

プログラムは。以下のような流れで行いました。実習の教材は、「プロセス・エデュケーション」に掲載お実習ばかりです。

自己紹介として、南山大学人文学部心理人間学科としての学科の教育、そして、南山大学大学院人間文化研究科教育ファシリテーション専攻の紹介もいたしました。もちろん、参考WEBとして、本体験学習研究所 http://www.jiel.jp/の紹介も少し。

==========
■研修のねらい
○集中的なグループ体験(グループでの作業)を通して、他者とのかかわりの中で自分の人間観や価値観などに気づき、他者との相互作用を体験する。
  ➢グループワーク体験を通して、グループ活動時に起こるプロセス(自分や他者の動き、コミュニケーション、意志決定、リーダーシップなど)に気づくとともに、自分のありようを学ぶ。
○産業カウンセリングの場において、産業カウンセラーがグループ・ワークを企画、実施して問題の解決、解消に役立てる。
  ➢特に、ラボラトリー方式の体験学習の実践者(ファシリテーター)としての働きについて考える。

■プログラムの流れ は、以下のように進めました。

9:30
1.導 入
あいさつとねらいとプログラムの流れの説明

2.グループワークの歴史と概要
(1)集団精神療法
(2)ベーシック・エンカウンター・グループ
(3)ラボラトリー方式の体験学習:T(トレーニング)グループ
3.ラボラトリー方式の体験学習の理論と実際
(1)「ラボラトリー方式の体験学習」とは
(2)ラボラトリー方式の体験学習の4つの要素
(3)お互いに知り合う:ねらいの明確化と共有化を行いました。そして、ペアづくり、ペでの話し合いでどのような体験を下かを記述
(4)コンテントとプロセス
10:55
休憩
11:05
4.グループ・ワーク「ハッピーファーマーズ」の実践
(1)導入:ねらいとながれ
(2)実習の実施
※実習「ハッピーファーマーズ」は、少し関連情報が少ないようで、仮題としてはとても難しい課題になったようです。
※もう一度、この実習の情報カードの整理をしてみたいと思いました。
(3)結果と正解の発表
(4)ふりかえり用紙記入
(5)わかちあい
12:45
昼    食
13:40
(6)インタビューとコメント
(7)体験から学ぶ循環過程
5.コンセンサス実習「プロジェクト・チーム」体験から学ぶ
(1)導入:ねらいとながれ
(2)個人決定
(3)実習の実施
(4)結果の発表
(5)ふりかえり用紙記入
15:25
休憩
15:35
(6)わかちあい
(7)インタビューとコメント
6.グループ・ワークの進め方と効果
(1)体験から学ぶ循環の体験学習を用いた研修・講座プログラムの進め方
(2)3種の効果要因
(3)内省的実践家になれ
16:30
といった展開で行いました。

少しでも、ラボラトリー方式の体験学習、プロセスエデュケーションに関心をもっていただければ、幸いです。

みなさん、お疲れさまでした。

■参考資料
「プロセス・エデュケーション〜学びを支援するファシリテーションの理論と実際〜」津村俊充 2012 金子書房(10月刊行)
posted by つんつん at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | クックパッドforプロエデュ