2014年07月07日

プロセス・エデュケーションの出版ご案内(遅ればせながら)

「プロセス・エデュケーション」というタイトルのブログを始めてから、やっと2012年10月に金子書房さんより同タイトルの出版物を刊行することができました。おかげで今は、第4刷に入ったようです。ありがたいことです。一度、書店で、もしくはネットでご覧ください。そして、できれば手にとっていただき、「プロセス・エデュケーション」の実践者になっていただきたいと考えています。よろしくお願いします。
process-edu.jpg
posted by つんつん at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

プロセス・エデュケーションが必要な訳(03)

 佐藤学氏(2006)は、学びというのは、基本的に「協同」であると考えています。彼は、デューイやビゴツキーの考えをベースに、学びとはコミュニケーションであると考えています。彼によると、「学び」とは、モノ(対象世界)との出会いと対話、他者との出会いと対話、自分自身との出会いと対話が三位一体となって遂行される「意味と関係の編み直し(re-contextualization)」の永続的な過程として定義されています。
 彼の考えに従うと、学びとは一人で行動変容や認知構造の変容が起こるのではなく、他者と交流する過程において生起すると考えられるのです。学びが成立するためには、おのずと小グループで学ぶ場づくりが必要になります。こうした学びを核とした「学びの共同体」づくりを、彼は学校改革の哲学に据えているのです。その哲学に「公共性」、「民主主義」、「卓越性」をあげています。学校は多様な人々が学び合う公共空間であり、すべて子供の学びの権利を実現する公共的な使命をもっているのです。そして、彼は、その「公共性」の原理は「民主主義」の原理に支えられており、それは多様な人々が協同する生き方(a way of associated living, デューイ)の哲学が根底にあると述べています。「卓越性」では、学びの場で自他のベストを尽くして最高のものを追求する態度の必要性を説いているのです。
 プロセス・エデュケーションでは、佐藤の言葉を借りるならば、これらの哲学がどのように実現できているのか、そしてその実現をめざしてどのようなかかわりが大切になるのかを、子ども同士の関係の中で、また子どもと教師との関係の中で、またはすべてを存在する教室という場の中でおこるプロセスという関係的視点から吟味することを目指しているのです。「今ここ」で、何が起こっているのか、しっかり見つめて、その場から生まれるプロセスを大切にしながら、学習者と教育者がともに学び合う場づくりが生まれることを実現するための態度とスキルを育てることができるのではないかと考えています。
 引用文献:佐藤学(2006).学校の挑戦−学びの共同体を創る 小学館 p.299.
posted by つんつん at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年07月06日

プロセス・エデュケーションが必要な訳(02)

 前回のブログでは、「自分で考える」ことの必要性、アウトプットがよければ、それでよいということなのだろうかということを書かせていただきました。そこには、人間にとって学ぶことが大切であるという考えがあります。そして、学びはとは何かを考えておく必要があります。
 人間が学ぶこと、それは環境の変化をとらえその変化に対応できるようになることといえるかもしれません。
 アージリスとショーン(1996)は、組織における学習プロセスには、シングル・ループ学習とダブル・ループ学習があることを提唱しています。シングル・ループ学習とは、問題状況に対してある解決策(モデルや理論)が示され、その行為とその結果で学習が成立している学習を指しています。シングル・ループ学習とは、花を咲かせるには、水が必要であると学び、水を絶えず切らさないように水やりを続ける行為といえばよいでしょうか。しかし、水を切らさずやっているにもかかわらず、花が咲かないことが起こります。それは、光がどのようにあたっているのか、室温はどのように維持されているのか、など背景にある変数に気づくプロセスをダブル・ループ学習とよばれます。
 ベストな結果が得られるだけの方法が与えられる学習では、環境の変化に気づき、その変化に対応できる学び方を学んでいるとはいえないでしょう。
 ラボラトリー方式の体験学習の循環過程を学ぶことは、まさにダブル・ループ学習のアプローチを学ぶことでもあります。行為(体験)を通して、何が起こっているのか(結果の観察)に気づき、なぜその結果になっているのか(分析)と背景にある変数を考え、新しい行動仮設を立てて、学習を展開していきます。体験から学ぶということは、まさにダブル・ループ学習を学ぶ機会になっているのです。
 このように学びは、他者から与えられるものではなく、自らが発見する過程を学ぶことであるといえます。
posted by つんつん at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年06月21日

プロセス・エデュケーションが必要な訳(01)

 一昨日の中日新聞に、ソフトウェア・電子回路設計のATシステム(浜松市中区)によって、お茶を入れる際のオフの温度と時間をはかり、飲みごろを知らせてくれる計測器「ティータイム」を開発した旨の記事が掲載されていました。
 温度計とタイマーを組み合わせた簡易な仕組みであるとのことです。沸騰したお湯にセンサーを入れ、お湯が設定した温度まで冷めるとブザーが鳴り急須に注ぐタイミングを知らせるようです。続いて、タイマーに切り替わり、飲み頃になると再びブザーが鳴る仕組みです。玉露や煎茶などお茶の種類、急須の素材によって時間と油温の設定を変えることができるそうです。
 なんと便利な道具が開発されていくのでしょうか?着実に、ある程度、品質を保証されたお茶をいただくことが、この機会によって可能になると思われます。
 ただ、この機会に頼ってお茶をいただくことになると、いつもお茶を飲むときにはこの機会を手放せなくなりそうです。この機会が手元にないと、おいしいお茶を頂戴することが難しくなるかもしれません。
 こうしたマシンの開発は、「体験から学ぶ」機会を失っていく(私たちから「体験から学ぶ」機会を奪っていく)ように思えてなりません。「体験から学ぶ」機会が失われると言うことは、学習者が体験を通して考える機会を失っていくことを意味しています。自分の行為をふりかえり、自分の行為に責任を感じ、自分の行為を自分の努力でよりよくしようとする意欲が育たないかもしれないですね。
 また、おいしいお茶を間違いなく飲めることを求められ、実現しようとする。このことは、失敗から学ぶこと、失敗を楽しむことを味わい損ねるのではないでしょうか?
 近年、こうした便利グッズは、たくさん目の前に現れて実用化されつつあります。こうした便利さの裏に、私たちが失っているもの・ことがあるのではないかと考えることは必要なのではないでしょうか?
 自分の体験を内省し、そこに起こるプロセスに気づき、そのデータを分析し、さらによりよくするための仮説化をするといった「体験から学ぶ」ことを大切にする「プロセス・エデュケーション」が今日特に大切になってきているのではないかと考えています。
posted by つんつん at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年06月19日

プロセス・エデュケーションが必要な訳(No.00)

 少々しまりの悪いブログの一区切りでしたが、TグループとBEGとの比較考を進めてきましたが、これまでのブログの内容と、ヤーロムの書籍からの学びと併せて、10月中旬開催の日本人間性心理学会第33回大会に向かおうと思います。

 今年の私のテーマは、前述のTグループとBEGとの比較考が一つ、また体験学習の循環過程「サイクルのステップ」について、網羅的に吟味することが一つ、もう一つは、プロセス・エデュケーション(ProEdu)にまつわる話題で、ProEduが必要なわけをいろいろと考えてみることです。そして、もう一つが、グループの変化・成長過程をできる限り多くの理論・モデルを紹介できるようになることです。これらのことが整ったら、「プロセス・エデュケーション」の第二版に手をつけようと考えています。

 結構、たくさんの仕事が待っています。体験学習の循環過程に関しては、だいぶ書き出すことができています。こちらも、どこかのタイミングでこのブログで紹介をしていきたいと考えています。

 まず、プロセス・江デュケーションは、学習者と学習者との関係、学習者と教育者との関係に起こるプロセスに焦点をあて、相互の信頼関係を築くことをベースにしています。その相互信頼をベースに、学習者自身の内部や外部環境とのかかわりの中で生じる出来事やプロセスに気づき、そこから生まれる学習者の興味・関心となる学びの動機を満たすように支援する働きの総称をプロセス・エデュケーションとよびたいと考えています。

 学習者は、環境が整えば、学びは楽しいものだと感じ、自らの興味・関心で、能動的に学びに向かうことができると考えています。このことは、マグレガーのY理論の考え方であり、ノールズのアダルトラーニングモデルの考え方でもあります。人は、学ぶことは楽しく、また自分が発見した問題に自分で答えたくなるそうしたニーズをもっていると考えています。
 また、その自由な発想や興味・関心が発露するためには、学習者相互や学習者と教育者との関係に相互依存、相互信頼の関係が構築されていることが重要であると考えています。
 学習者が体験していることをベースに、その体験を素材として、学びに転換していく支援が大切になると考えています。それは、ヒューマンスキルのような人間関係に関わる学習目標はもちろんのこと、学校教育における教科学習や組織開発などにおける問題解決の問題などにおいても、関係的視点は重要になります。
 それは、誰かに与えられて学ぶ受動的な学習ではなく、自分自身が学びの主体となって、自発的な意思で学びを構築していくような環境づくりが生まれてはじめて、そのような学びは成り立つのです。
 こうした学びを促進するためには、K.レヴィンらによって提唱された今ここでのプロセスを大切にしたラボラトリー方式の体験学習の実践を中心に考えることが有効であると考えています。
 キーワードの「プロセス」と「ラバ他とリー方式の体験学習」の理解が不可欠になるわけです。

 その前に、学習者が自発的、主体的になること、考える力を育てることが、現代社会において大切であることをしばらく考えてみたいと思います。
posted by つんつん at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年06月09日

手術からちょうど1ヶ月が経ちました!!

本日、病院に検査に出かけ、無事に回復の道を歩んでいることを確認してきました。

5月6日のGWの最終日に自転車で急ブレーキを握り、事故。5月9日に鎖骨骨折の箇所をチタンプレートをあて補強手術。あれから、ちょうど1ヶ月が経ちました。この1ヶ月、いろいろな時を過ごしました。
そんな中、この急ブレーキを握る行為から、二つのことを考えています。

一つは、疲れている中で無理をしないということです。ちょうど、あの時6日の時には、23Kmを走り目的地にたどり着き、楽しい時を過ごしました。そして、帰り行程で事故ってしまいました。少し、足も疲れ、心も少し疲れてきている中での事故でした。あまり無理をしちゃいけないというメッセージとして聴いています。そういう意味では、今年で一区切りをつけるには、ちょうどよいタイミングだったのかもしれません。無理して、現役を一生懸命続けていると、もっと大きな事故を起こしているかもしれません。まだまだ、この後の時間がありますので、慎重に日々を過ごさなければいけないと思っています。が、どうしても羽目をはずしてしまうこの私・・・うーん・・・つらいところです。

もう一つは、急に止まったら、止まれないと言うことです。事故ってしまうと言うことです。今年で一区切りですっきりと思っていますが、あまり一気に止まらないようにしなさいというメッセージとして受け取っています。仕事は、ぱたっとやめるのではなく、今の調子、流れを大切にしながら、やれる仕事は続けながら、生活をすることをしたいと考えています。

こうして、まだ右肩(鎖骨)を左手で押さえながらの、講義や研修ですが、地道に続けていきたいと思います。

本当にみなさまには、ご心配やご迷惑をおかけしました。
posted by つんつん at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年05月05日

学部生とのファシリテータートレーニング(2泊3日)を終えて

 ご無沙汰です。
 本日まで、この連休期間2泊3日(5月3日〜5日)のファシリテーター・トレーニングを実施してきました。対象は、南山大学人文学部心理人間学科専門科目で、学内授業を前後に数回挟みながら、2泊3日の集中合宿を行いました。受講生は、31名(5〜6人からなる6グループ)でした。スタッフは、津村と、同僚の中村先生と二人でした。
 プログラムは、テキスト「人間関係トレーニング」と「プロセス・エデュケーション」を使ってその中の要素を、3日目の午後に、グループ外の学生を対象にワークやレクチャーなどをして、理解してもらうというプロジェクトグループを体験することでした。セッションとしては、8セッションぐらいあり、その中の6セッションは、他のグループから、また他のグループにファシリテーターとして派遣し、ファシリテーター体験をしながら、ファシリテーターのするファシリテーションのありようについて学ぶ合宿でした。グループを成長させることの取り組みも、また自分自身の取り組みも、またファシリテーターとしての学びをしようという、むちゃくちゃぜいたくなプログラムです。
 その中で、津村も学生の体験からの学びを聴きながら、たくさんの学びをいただきました。それらを整理したり、気づきを図示したりしたのが、下図の3枚です。少しだけ紹介させていただきます。
 一枚目は、初日のプログラムの中で、学生のふりかえり&わかちあいから聴かせていただいた内容から構成されています。一つは、タスクプロセスの視点からの気づき&学びと、メインテナンスプロセスからの気づき&学びがたくさん聴かせてもらえたことです。これらは、右にタスク、左にメインテナンスの気づき&学びを書き出しています。

DSC01574.JPG

 そして、次のセッションでは、6グループのファシリテーターから気づき&学びを聴くことができました。それらは、Fマークで記しています。
 F:課題が始まる前に、今何をしているか?メンバーに尋ねた。意図は、ファシリテーターにはわからなかったので、ただ知りたくて聴いたのですが、それがメンバーにとっても、有益で、自分たちのことを確認する機会になったとのこと
 F:メンバーから質問されたときに、合間に応え、意思表示を明確にしなかったので、いつまでもファシリテーターに対して説明をすることにメンバーは時間をとり続けることになってしまったこと
 F:コンテントに入っているかどうかについて自覚していること
 F:コンテントに夢中になり、プロセスに光を当てられずにいたこと
 F:意思決定するための後押しを意図して、決めることの再確認「これでいいのですか?」とをしたこと
 F:どこに経っているか?意識してみることは大切であること:プロセスVSコンテント、グループVS個人、メンバーVSファシリテーター

などでした。初日にして、学生のすばらしいふりかえりでの気づき&学びに圧倒されました。

 そして、翌日には、E.シャインのORJIモデルを紹介し、この視点で、ファシリテーターのありよう(内的なプロセス)を振り返ることをしました。このふりかえり&わかちあい&全体インタビューでも、たくさんの気づき&学びを聴かせてもらいました。

DSC01572.JPG

 特に、観察に関して、いかに見方がそれぞれによって違うか、この異なる視点の多様性に多くのファシリテーターやメンバーが気づくことができたようです。また、一連のORJIモデルの流れもかなり意識して読み取ることができるようになっているようです。その中で、津村が、E.シャインの10の原理のうち4つの原理をかなり明確に抽出することができたように思いました。
 それらは、以下の4つの原理です。上図の中からそのメッセージを見つけ出してみてください。
 ○無知へのアクセス!
 ○目の前の現実との接触を保て!
 ○あなたのすることはどれも介入である!
 ○常に、クライエントの力になろう!

そして、このORJIモデルを説明しながら、以前から考えていたフィードバックのモデルがくっきりと浮かび上がってきました。それが、下図です。

DSC01573.JPG

 まさに、評価せず、Iメッセージで伝えることを明確に示すことができるモデルだと考えています。
 それは、観察した他者の行為をまず記述して、その行為から感じた気持ちを表明し、その気持ちに続いて考えたこと、頭の中をよぎった言葉を語ることで、他者の行為のインパクトを私メッセージで伝えることができると考えられます。そして、さらなる影響として、私が考えたこと(思考や判断)から生まれた私の行為を語ることです。これらのことを適切に表現することで、十分なフィードバックを送ることになり、かなり効果的なフィードバックになるのではないでしょうか?

 以上、3点の図が、学生と共に体験し学ぶことができた代表的なことです。もちろん、学生のみなさんには御礼の気持ちで、上から2枚はプレゼントさせてもらいました。少しでも、読者の方にお裾分けをしたくて、ここに書くことにしました。また、いろいろなご意見をお聞かせください。

 ※写真の撮影が夜で、照明の関係で、あまりきれいに撮れていないことが残念です。チャンスがあれば、いつか差し替えます。
posted by つんつん at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月30日

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(6)

 このシリーズのお話も、第六弾まで来ました。重複した話題もあるかもしれませんが、少しずつ角度を変えて、書かせてもらっています。ラボラトリー方式の体験学習とりわけTグループとベーシックエンカウンターグループ(BEG)を比較することで、両者それぞれをよく理解できるのではないかと考えています。また、この作業を通して、体験することや体験から学ぶことを促進するために、どのような環境作りが必要なのか、またファシリテーターの働きかけが必要なのかを考えることができると考えている次第です。

 ということで、今回は、小さな働きかけですが、結構、私には興味深い時間のアナウンスのお話です。

 BEGで活動されてきた方とご一緒する機会があり、その時に、セッションの始まりを「今から何回目のセッションを始めます」という発言をするという話になりました。ラボラトリー方式の体験学習、とりわけTグループでは、今からセッションのスタートですといった発言はトレーナー(ファシリテーター)からはしないものです。初回のセッションの導入時にはトレーナー(ファシリテーター)から話し出すことがあっても、時間がきたらスタート、セッションの時間が終わるときには、Tグループの場合には、ふりかえり用紙が配られます。BEGでは、ふりかえり用紙を使わないことの方がおおいようで、これで、セッションを終わりますと告げるようです。

 この最初と最後の時間の区切りのアナウンスは、BEGのファシリテーターにとっては、参加者の人たちに余計な配慮(時間のことを気にすることがなく)して、セッションに集中できるようにするというのが意図のようです。また、途中で時間のことを告げられることで、そろそろ時間だなとメンバーが心づもりができる配慮であるとのことです。一方、Tグループでは、時間の管理も参加者に意識してもらうことも大切にしたいと考えています。よって、時間の始まりも、途中の時間の経過も、終わりも発言しないようにしているといった方がよいかと思います。時間のことを発言することを通して、参加者の行為をコントロールしていると判断し、できる限り参加者に任せる、ゆだねることをよしとしているのではないでしょうか。

 場合によっては、セッションの終わりが近づくにつれて、セッションの数が後残り少しですよということも、Tグループではためらわれる、いや積極的には、避けることがあります。一方の、BEGでは参加者に安心・安全の場づくりのために大切にされているのです。

 このことは、体験することを大切にする、自己開示をしっかりして傾聴できることを大切にするBEGのグループ体験と、時間の管理も含めて、時間がなくて考えていることが達成できなくともそこから学ぶことを大切にするTグループのグループ体験との違いがあるのではないかと思います。

 時間を知らせるというこの行為に関しても、観る角度の、視点によって、その行為の意味づけは異なってくるようです。

追加記事:時間切れの意味が、Tグループにはあると考えています。
→時間切れに意味があると考えています。このことも書き足しておきたいと思います。体験からの学びですから、Tグループを終えた後も、もう一度生きることができるのです。その時に、その時間切れの体験から学んだことを活かして、次を新しく生き直すのがTグループでは大切だと考えています。BEGでは、その時間内に最大限生きること、そうあることを大切にしようとしているのだろうと思います。やさしいBEG、冷たいTグループといえるのでしょうか(笑)。
posted by つんつん at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月27日

昨日、JIEL定例ミーティングで宣言:Tグループの次年度開催とヤングフェローズの募集と取り組み

昨日(4月26日)、JIEL(に本体験学習研究所)の4月定例ミーティングが開催しました。
その席上で、JIEL代表として、これまで研究員からも出されていた懸案事項でしたが、ラボラトリー方式の体験学習のコアプログラム、まさに核となる“Tグループ”を、JIEL主催の形で2015年度から実施してみようという提案でした。メンバーからも受け入れられる、思い切って2015年度から開催予定です。
退職して、もう少し、ゆっくりする時間をもとうとしていたのですが、やっぱりむつかしそうです。でも、このことは、ラボラトリー方式の体験学習と35年前に出会った一人の人として、チェンジエージェントになることを伝え続けてきた人間として、やはり最後の最後まで、そのように自らもあらねばならないと思っています。思いがけず出会った、ラボラトリー、そしてR.メリット先生。
私ども、らボアrとりー方式の体験学習を実践している仲間たちも、高齢化です。自分が、60歳を過ぎてしまったのですから、いつまでも若年者であった私が・・・です。Tグループを主催する機関も、数少なくなってきそうです。ましてや、5泊6日というオリジナルなスタイルのTグループを実施しているのは、南山大学人間関係研究センターだけかもしれません。まさに、絶滅危惧種です。
そのためには、私どもJIELがTグループを主催するだけでは、この命はあとわずかなだけです。いかに若いファシリテーター、トレーナーを育てるかが急務です。若手の育成と、若手が活躍できる環境(場)づくりが必要なのです。
早速、本日、若手募集。これは、JIELヤングフェローズという名称で、集まってもらおうと考えています。果たして、どれぐらいのメンバーが集まってくれるのか?
きっと、これから5年が一つの勝負の年になるのかもしれません。ぜひ、読者のみなさんも、応援をよろしく尾根がします。
posted by つんつん at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月25日

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(5)

 時間が経つのは、早いです。前回ブログに書いたのが、4月17日(木)、あれから1週間が経ってしまっています。なんと日々の時間が過ぎ、その時の流れの速さを感じています。

 今日は、ラボラトリーとBEG比較第5弾です。あまりシステマチックに、書いていないので、よく似た話になってぐだぐだになっている可能性がありますが、お許し下さい。

 とある合宿で、興味深い話し合いがありました。

 Tグループのねらいづくりをしているときに、「ともにあること」という言葉を使うかという話になったときに、BEGを衷心に広く社会で実践・活動されているファシリテーターの方から、「ともにあること」は「一人でいたい人が一人でいられない感じがする」と少し抵抗感を話されたのです。集団への拘束力感といったらいいのでしょうか?「ともにあること」は、集団でいることの束縛感のようなものを感じられるようです。

 比較、Tグループのねらいの中で、また活動報告の中で、「ともにあること」という言葉は使っていると思うのですが・・・

 一人でいたいと感じる人がいるときに、一人でいることができるかどうか?その安心感や安全感があるかといったことが、BEGの中では大切な視点のようです。いかに自由でありのままでいられるかということを大切にしていると言ってもいいかもしれません。

 ラボラトリー、Tグループの中では、「一人ひとりの価値観やありようを大切にしながらいかにグループの中でともに生きられるか」といったことがテーマになっていると考えています。いわば、日常生活の縮図としてのラボラトリーがあり、その中でプロセスに気づきプロセスと向き合いながら生きることを通して学び、ともに生きる世界を日常の場面にも創り出すチェンジエージェント(Change Agent)が生まれることを期待しているのです。

 そういう意味では、BEGでは、日常生活のしんどさの中から抜け出し、できる限り一人ひとりありたいようにあるがままに時間と空間を過ごす、それが受容される仲間体験が尊重されているのかもしれません。

 このことは、「メンバーに新しい行動へのチャレンジをどの程度促す働きかけをするか」といったファシリテーターの介入にも違いが生まれてきそうです。

 極力、「挑戦」は避け、もちろんメンバーが望むならば「挑戦」もよしとするといったのがBEGでしょうか?ラボラトリー、Tグループでは、少しメンバーに「挑戦」をプッシュする働き(介入)をする傾向が強いかもしれません。

 これらのことは、以前にもお話ししたグループの中で、グループのねらいであったり、個人のねらいであったり、具体的なねらいをもってそれに向かうTグループの特徴と言ってもいいのかもしれません。

 ある方向性をグループで創り出しともに生きることを目指すTグループと、一人ひとりがあるがままグループという中で生きることを目指すBEGの違いをこれらのことから見いだすことができそうです。
posted by つんつん at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月17日

「インタープリター・トレーニング(仮称)」秋出版に向けて

 今日は、一日、自宅にて、原稿書きに追われていました。
 とにかく、表題に書きました「インタープリター・トレーニング(仮称)」(ナカニシヤ出版)をこの秋に刊行予定になっています。この規格は、もう7〜8年ぐらい前に、KEEP協会環境教育事業部主催の「インタープリターズ・キャンプ」を実施した、小林毅氏と、増田直広氏ともに、規格を暖めてきたものです。もうそろそろ出そうとしていた矢先、昨年の3月に、小林毅氏が帰らざる人となってしまいました。一年経った、今、彼がつなぐフォーラム(偲ぶ会)があり、再度、出版をかたく誓った次第です。
 そして、まずは、編者の仕事よりも、自らが担当相の3章分を書き上げなければ、進まない状況でした。なんとか、その3つを仕上げて、出版社編集部に送ることがさきほどできました。
 インタープリターと体験学習、環境教育の分野とラボラトリー方式の体験学習とのつながりを、描いた次第です。結構、ベーシックエンカウンターグループと環境教育とはつながりにくいけども、ラボラトリーならばつながるという感覚をここ1ヶ月ほどのブログの書き込みの中で、確信を持ち始めています。
 また、明日以降から、もう少し、BEGとラボラトリーの話を書き進めてみたいと考えています。

 まずは、目の前の仕事を終えた開放感を、味わうことにします。
posted by つんつん at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月13日

今日は、久しぶりにハンドボールの試合を観戦してきました!!

 今日(4月13日)、「インタープリターズ・トレーニング(仮称)」の原稿書きがありながら、逃避行で、南山大学でちょうど開催ということも有り、男子のゲームと女子のゲーム、ともに観てきました。男子は、名工大に23:20で、女子は、日本福祉大学に12:7で、両チーム勝利をしました。勝ってくれるのはうれしいものです。
 男子もメンバーがそろってきているようなので、これから期待ができそうです。女子も、ベンチにプレイヤーが試合中も座れる人数だけ集まっていました。男子が二戦目、女子が初戦でした。調子を上げていってもらいたいものです。
 学生が一生懸命プレイに取り組んでいる姿はいいですね。少し暖かくなってきたので、私も身体を動かすことをしたいものです。少しずつ、準備。まずは、大学のトレーニングジム利用のための更新カードの書き換え修了。金曜日から始まるテニスのラケットを倉から取り出してきたものの、グリップのテープの貼り直しをしなくてはいけません。
 こうしたことで気持ちはうずうずしながら、原稿書きに戻らなければいけません。原稿書きって、なかなか一歩が踏み出せないと本当に気持ちが動きませんね。がんばらねば・・・
posted by つんつん at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月12日

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(4)

 昨日は、南山大学大学院人間文化研究科教育ファシリテーション専攻のM1(修士1年生)のウェルカムパーティでした。新入生(6名)、修了生、教員と40名近くが集まり、賑やかなパーティになり、M2主催の手作り感いっぱいの楽しいひとときがありました。そのあとは、新入生と修了生、教員(2名)の有志が、南山学園研修センターに集まり、第2弾、二次会が泊まりがけで行われました。私も、学園研修センターまでは行ったのですが、体調がすぐれず、ベッドにバタンキューで失礼しました。夜午前1時ぐらい、遅い組は午前3時ぐらいまで語り合ったようです。こうした会合がもたれることは少ないと思います。教育ファシリテーション専攻に関心のある方は下記URLをご覧ください。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/Daigakuin/Edufacili/

 さて、本題です。
 表題のラボラトリーとBEGの比較、(3)の記事では、ラボラトリー方式の体験学習(Tグループ)は学習集団、BEGは体験集団と書かせてもらいました。かなりこの表現は、適切であろうと考えています。BEGのファシリテーターの方との話の中でも確信をもちつつあります。
 その、比較をたとえにすると、たまたま先日環境教育関係者(インタプリター)の第一人者である小林毅さんをしのぶ会に出席の新幹線の中でひらめいたお話を書きます。
 久しぶりに、自分が研修担当でもなく、ただ参加者として参加する会に新幹線に出かけていました。そのときに、ふとFECEBOOK上で、この何かしなくてはいけないというのがない旅の気楽さや自由さを堪能する感覚を書いてからです。「そうだ!この感覚がBEG参加者の感覚ではないか!?」と。BEGのあくまでもイメージですが、目的のない旅を楽しむ。赴くままに自由に旅する旅人のうようなものを想像しました。何かに出会うかもわからないし、出会わないかもわからない。自分の肌で感じる旅、ものを大切にしたいと思ってでかける旅です。
 一方、ラボラトリー方式の体験学習(Tグループ)では、目的のある旅を旅するイメージです。あれを見てみたい、体験してみたい、またその体験から、新たな自分を発見してみたいという目的をもって旅に出るのです。文化の違いを見いだして、日常生活をふりかえり、日常生活を豊かにしたいという思いをもっての旅であったりするのを想像したのです。
 BEGでは、温泉旅行のイメージ、温泉につかって、そのままその感覚を楽しみ、疲れを癒やし、でてくる料理をおいしくいただき、嫌いなものは食べずに、温泉につかりすぎたら、温泉に入らず眠るもよし。こうした自由な旅を楽しむ感覚がBEGの体験を豊かにするのではないかなと想像しました。一方、ラボラトリー(Tグループ)では、古代史探求の旅とか、・・・発見の旅、といったその旅を通して日常をふりかえり、自分の生活を見直したり、改善したりして、日常に変化を求めようとする旅のようなイメージです。ちょっと、観たことから考えたことなどいろいろ自分の内側の探索が行われます。
 いかがでしょうか?このような発送、メタフォアは、ご理解いただけますでしょうか?

 そして、たまたま小林毅さんをしのぶ会でのワールドカフェでの一コマ。自然観察会の案内人と環境教育でのガイドウォーク(インタープリター)の違いをある方が語られました。前者の自然観察の案内人は、自然の中に入ってそこにあるものを発見したり、どんな花が咲いているかを体験する案内人の役割だそうです。ガイドウォークは、自然観察だけでなく、そこに咲く黄色い花がたくさんあると、この季節なぜ黄色い花が咲くのだろうか?この自然がどのような働きをしているのだろうか?などと、目に見えるものから、見えないものに思いを寄せ、考えることを促進するような働きをするとのことでした。

 こうした、たまたま一日の出来事の中にも、ラオボラとリー(Tグループ)とBEGとの違いを比較探求するヒントが浮き上がってきたのです。いろいろ読者の方には、ご意見があろうかと思います。いろいろな視点から、またいろいろな方々の体験から、さらにこの両者の比較検討は勧めていきたいと考えています。
posted by つんつん at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月10日

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(3)

 本日(4月10日)は、孫の幼稚園入園式でした。一眼レフデジタルカメラ2台に、標準ズームと望遠ズームをそれぞれつけて、出かけてきました。さすが、年少組の入園、泣き叫ぶ子あり、走り回る子あり、おとなしくしている子あり、さまざまな子供たちの行動に、幼稚園の先生の対応は大変だなあと、あらためて実感してきました。我が孫も、明日は、スクールバスのお迎えに、無事に乗ってでかけられるでしょうか?
 さて、いよいよ、ラボラトリー体験学習(Tグループ)とBEGとの比較、第三弾です。ファシリテーター(Tグループでは、トレーナーと呼ばれたりします)の関わり方(介入の仕方)の特徴について考えてみたいと思います。

 BEGを長年実践してこられた方とご一緒する体験とお話をする機会から、あらためて、Tグループの方が“今ここ”への焦点づけはつよいかもしれないと考えました。生い立ちの話や過去経験を語っているメンバーがいる場合には、Tグループのファシリテーター(トレーナー)は、“今ここ”のありようと照らし合わせながら“今ここ”の意味を感じたり考えたりしながら聴いているのではないでしょうか?BEGのファシリテーターは、整理されないまま話され続けてもその生い立ちや過去物語に耳を傾け傾聴する姿勢が絶えず続くようです。BEGの考えでは、結果として“今ここ”に話が焦点づけられるようになるというゆったりと構えた関わり方をされているのではないでしょうか。

 きっと、Tグループが日本に入ってきた時には、この“今ここ”への焦点づけの強さはかなりあったのではないかと推察できます。今、私たちTグループ関係者では、生い立ちなどを含めて過去の話なども“今ここ”にいるメンバーにとっては大切な語りとして傾聴するようになってきていると思います。ただ、その語りも、メンバーのグループ参加への意図(ねらい)と絶えず照らし合わせながら、そのねらいの達成との関連で耳を傾けていることはあるのではないでしょうか?

 その結果として、BEGでは、語っているメンバーへのファシリテーター自身の率直な感想や思いを伝えることが多くなるかもしれません。コミュニケーションが進んでいれば口は出さないとも、BEGファシリテーターは話されていました。Tグループでは、自分の思いと共に、そのメンバーのねらいとその語りとの関連や重なり具合なども、働きかける(介入する)意図になっているのだろうと思われます。

 やはりここにも、体験すること(感情を表出すること・傾聴すること)が主眼になるBEGと、自分の行動変革を目的として学習集団としてのラボラトリー方式の体験学習(Tグループ)の違いはあるのでしょう。
posted by つんつん at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月09日

愛知看護協会での研修・・声が出ず・・・

 本日(4月9日)は、午前9時30分から12時35分まで、脳卒中看護認定看護師課程のリーダーシップ講座の後半2コマを担当してきました。
 プログラムは先週の水曜日の3コマに引き続き、自分の課題をもってグループワークに取り組む内容を準備しました。実習は、ブロックモデルを行いました。
 ところが、昨日の午前中の授業の間は声が出ていたのですが、昨日の夕方のゼミの時間から声ががらがらになり、声が出なくなり、今朝は、研修参加者の方には申し訳ない限りのがらがらも通り越した、声が出ない状態でのお話になってしまいました。こんな状況での、研修は初めてでした。歯がゆい歯がゆい思いの中での研修となりました。
 ただ、参加者の熱心な取り組む姿勢に、まさに助けられての研修となりました。参加者のみなさん、ごめんなさい!!!そして、ありがとう!!!
posted by つんつん at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月07日

「『小林毅』さんを偲ぶ会」に参加して

 昨日(4月6日)は、さすが、我が家に着いたらバタンキュー状態でした。ブログに書くと、FACEBOOKで宣言しながら有言不実行申し訳ございませんでした。
 昨日は、2000年はじめに私は出会った「『小林毅』さんを偲ぶ会」に出席してきました。100名近く出席者がいたでしょうか?彼の環境教育、自然教育、インタープリター、インタープリテーションなどライフワークの中で出会ったり、育てたりされた関係者が、彼を想い集まられておりました。
 午後2時から第一部が始まり午後6時近くまで、彼の人柄を偲んだり、彼がやってきたこと・やろうとしていたことに思いを馳せながら、私たちに何ができるかを考えるセッションでした。
 第二部は、午後7時から始まり、食事と飲み物を通して交流の時をもちました。もちろん、彼のご家族も参加され、彼の活躍馬面のスライドを観ながら、彼がつないでくれた仲間との出会いを楽しむことができた時でした。
 彼の人をつなぐ力、そして次の世代を創ろうとした思いを強く感じることができました。
 運営委員のみなさま、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 津村自身も、懐かしい人に出会い、プログラムの合間を縫って、「ラボラトリー方式の体験学習、とりわけ Tグループのこれから」について、話すことができました。ラボラトリー方式の体験学習のこれからの見通しは、それほど明るく開けているようには思えませんが、残された私の人生の中でもう少し、方向を見いだすことができればと考えています。
 そのためにも、こうしたブログでの情報発信と、Tグループをはじめとするラボラトリー方式の体験学習のプログラムのデザインと実践、そして大きな課題が若手スタッフ(トレーナー、ファシリテーター)の養成です。今以上に方向性をもちながら、日々を過ごしていくことが大切になりそうです。
posted by つんつん at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月05日

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(2)

今日は、4月5日(土)。新年度に入って、もう早5日目です。

午前9時30分から午後5時過ぎまで、南山大学人文学部心理人間学科の新入生のためのオリエンテーションがありました。午前中のセッションで、我がゼミ生で昨年の春卒業し、一年間マイナビで仕事をしてきた卒業生に、学科の学びと仕事について語ってもらいました。一年間という短い時間の中でも、かなりの仕事をこない、がんばっている姿を垣間見ることができました。卒業生のがんばりに感謝です。

さて、話題を「ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら」に映すことにします。

まだエクセルの表に整理をしている最中なので、十分に丁寧な記述にまでいきませんが、お許しください。

今回は「ねらいの吟味と設定」についてです。
BEG(ベーシックエンカウンターグループ)では、セミナーの始まりに際して、スタッフで「ねらいの吟味と設定」について話し合うことはないようです。Tグループ(ラボラトリー方式の体験学習)では、セミナーの前日に会場に入り、その夜はスタッフミーティングを行い、スタッフはどのようにこのラボラトリーに取り組みたいか?スタッフの思いやねらいを語り合いながらラボラトリーに取り組むスタッフ間の関係づくりを行う意図もあります。また、もちろん、どのような参加者がやってくるのか?参加者の状況を分かち合いながら、あくまでも推測ですが、参加者の思いやねらいをもとに、ラボラトリーの「ねらい」を言語化します。ラボラトリーに集まってきたスタッフによって、都度「ねらい」の言葉は変わるのです。

BEGでは、「自己理解・他者理解」といった広いことばでいつも表現されており、それ以上のセミナーのねらいを検討することはなさそうです。スタッフは参加者とあくまでも自然体でともにいることに集中しているといったらいいのかもしれません。

このねらいを設定することは、Tグループ(ラボラトリー方式の体験学習)とBEGとの一つの違いであり、ささやかそうですが、セミナーやセッションの運営に際して、大きな違いとして現れるのかもしれません。

(つづく)
posted by つんつん at 22:44| Comment(1) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月04日

愛知県看護協会脳卒中リハビリテーション看護認定看護師課程「リーダーシップ」研修

 本日(4月4日)午前9時30分から午後3時まで3コマ、愛知県看護協会脳卒中リハビリテーション看護認定看護師課程「リーダーシップ」研修を行って来ました。続きの2コマは、4月9日(水)の午前2コマで、計5コマの講座担当です。
 プログラムの流れは、「プロセス・エデュケーション 学びを支援するファシリテーションの理論と実際」津村著(金子書房)のp.99-100に掲載している内容です。
 昨日、久しぶりに早く寝すぎたせいか、眠りが浅く、ちょっと調子が出ない状態で、出かけざるをえなかったのが実際です。もし、参加者の方に、ご迷惑をかけていたら、ごめんなさいです。
 午前中のレクチャーでは、かなり個人レベルのプロセスについて強調してお話をしました。時間的には、1コマ文は個人レベルのプロセス(行動、思考、感情)の記述についてお話をくどいほどにしました。
 以前からこのことは、大切だと考えていますが、学習者としても、ファシリテーターとしても自分の体験をどれぐらいていねいに語ることができるか?とても大事なことだと考えています。そして、セルフサイエンスの話に展開し、自分の体験を語るには、発達のステージがあることも伝えました(テキスト、p.10〜12)。また、E.シャインのプロセスコンサルテーションでも記述されているORJI]モデルにも話を発展させて、ファシリテーターが環境をどのように観るか(Observation)が次のResponseに影響を与え、それ連鎖として、Judgementをし、働きかけ(Intervention)に影響を与えることをお話をしました。理解して頂けたのではないかと思っています。
 そして、問題解決実習を実際に行い、ふりかえりの時間をしっかりとり、インタビューとコメントも、時間をかけました。少しでも、ラボラトリー方式の体験学習の醍醐味を味わって頂けたなら、幸いです。
 次回、4月9日(水)には、ブロックモデルの実習を持って行くつもりでいます。果たして、どのような学びが生まれるでしょうか?
posted by つんつん at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月03日

今日は、南山学園内新任教員合同研修会でした!!

 本日(4月3日)午後1時より午後4時まで、南山学園内高中校新任教員合同研修会(参加者13名)がありました。だいぶ以前からお引き受けしおり、長く担当させてもらっています。

 研修は、『教育活動におけるプロセスを大切にした教育者をめざして」と題して、最近は定番化したプログラムを実施させてもらっています。

 「研修のねらいとスケジュール」の確認をする導入からスタートした後、実習「同心円実習」を行い、個人レベルのプロセスのお話をしております(プロセス・エデュケーション、金子書房、2012を参照)。

 グループ活動として実習「FARMERS」を体験学習の循環過程のお話を導入として、その後実施しています。こちらの問題解決プログラムは、英語科担当のネイティブの先生も研修に参加されることから、情報カードは日英両言語で書かれているものを使用しています。30分の課題ですが、なかなかハードで、今日も30分ぎりぎりまでかかり、3グループ中2グループが正解にたどり着きました。

 ふりかえり用紙記入後、分かち合いを行って頂き、インタビューをして各グループ2名ぐらいずつ、分かち合いを行った体験までで気づいたことや学んだことを語ってもらいました。いつもと違う思いがけない自分の姿についてのフィードバックをしてもらったこと、さまざまなメンバー、さまざまな働きかがあって問題解決にたどり着いてこと、問題を解決するためには最後まで努力が必要であること、他者とのコミュニケーションや他者からの考えと自分の考えと融合したり、折り合いを付けたりしながら一つの課題に取り組めたことなど、たくさんのことを語って下さいました。また、津村なりにコメントをさせて頂きました。

 最後に、D.ショーンの「内省的実践(ある人の訳は反省的実践家、ある人は省察的実践家ですが)」のお話をして、教員としてプロになるとはといったところで、体験学習の循環過程と絡めながら話させて頂きました。そして、最後の最後に、「人間関係とは」何かをお伝えして終了しました。

 少し、久しぶりの研修で、私自身がぎこちないありようでしたが、何とか3時間の研修を終えることができました。
posted by つんつん at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション

2014年04月02日

ラボラトリー体験学習を考える:BEGと比較しながら(1)

ブログ再開を宣言して、「さて何から書いていこうか」と考えていると、やっぱり一番近々の課題になっている「ラボラトリー方式の体験学習」と「ベーシックエンカウンターグループ(BEGと略)」の比較検討から、もう一度「ラボラトリー方式の体験学習」を考えてみようと思いました。今回だけでなく、少しシリーズ化すると思われますので、タイトルに(1)とつけました。

というのは、今年(2014年)の10月11日(土)12日(日)13日(月)と、南山大学にて日本人間性心理学会の第33回大会が開催されます。その自主企画で、野島一彦先生のコーディネートのもと「ラボラトリー方式の体験学習、ベーシックエンカウンターグループ、精神分析グループ」を扱った話題提供とディスカッションが行われます。その話題提供の一人に私が担当することになっています。それゆえ、関心は自ずとグループアプローチの違いに関心をもってしまうのです。

日本人間性心理学会第33回大会のご案内は下記のURLからご覧ください。
http://e-jhp2.sakura.ne.jp/2014/

それでは、そろそろラボラトリーとベイシックエンカウンターとの比較検討を行っていきたいと思います。

先日、南山大学人間関係研究センターのTグループセミナーで、ベーシックエンカウンターグループを長年実施されてこられた同僚とグループをご一緒する機会がありました。それは、とても貴重な体験になりました。私にとって、あらためてTグループとBEG、それぞれを考える機会になりました。もちろん、日本人間性心理学会第33回大会の自主企画の準備になっています。

今日から、その情報をベースに、あらためてラボラトリー方式の体験学習を再考してみたいと思います。

比較検討する前にといいますか、比較検討した結果といいますか、やはりTグループとBEGの誕生の違いがずっと2つのアプローチを彩ることになりそうです。

そこで、復習です。Tグループは、グループダイナミックス研究者のK.レヴィンが民主的な風土づくりのリーダー養成セミナーからの誕生。BEGは、非指示的療法の大家であるC.ロジャーズによるカウンセラー養成に始まるBEGであったことが、大きく今も影響が脈々と受け継いできているようです。

ここまでで、長文になったので、いったん筆をおきます。

お話としては、下記のURLから、YouTubeをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=jFghCvPvSgM

→話は続きます!!!
posted by つんつん at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスエデュケーション